WindowsにApache2.2とPHP5をインストールする手順

投稿日: 2007年07月13日 更新日: 2017年07月22日

用意したファイル

  • apache_2.2.4-win32-x86-no_ssl.msi
  • php-5.2.3-Win32.zip
  • pecl-5.2.3-Win32.zip

peclは必須ではなく、別途拡張ライブラリが欲しい場合に用意する。今回はphp_ssh2.dllを使用する為用意。

Apacheのインストール

apache_2.2.4-win32-x86-no_ssl.msiはインストーラなので手順通り。

IEでhttp://localhostにアクセスして正常に起動していることを確認する。

PHPのインストール

php-5.2.3-Win32.zipを展開。今回はc:\usr\local\phpに展開。

この時点でApacheに組み込んでみて正常に連携することを確認する。まずはhttpd.confを編集。

httpd.confはデフォルトでは「Apacheのインストールフォルダ\conf」にある。

# 下記を追加
LoadModule php5_module E:/usr/local/php/php5apache2_2.dll
AddType application/x-httpd-php .php

「Apacheのインストールフォルダ\htdocs\phpinfo.php」を作成。

<?php phpinfo();

http://localhost/phpinfo.php」にアクセスしてみてphpinfo()が表示されれば正常に連携している。Apacheの起動に失敗する場合、イベントログを確認する。

PEARをインストールするため「go-pear.bat」を実行。

「%Systemroot%」フォルダにc:\usr\local\phpから以下のファイルをコピー

  • php.ini(元ファイル名はphp.ini-distもしくはphp.ini-recommended)
  • ssleay32.dllとlibeay32.dll(php_ldap.dll/php_ssh2.dll等で必要)

次にphp.iniを編集。

extension_dir = "E:\usr\local\php\ext"
extension=php_ldap.dll
extension=php_mbstring.dll
extension=php_ssh2.dll

ちなみに通例として、magic_quotes_gpcをOffにしたり昔はregister_globalsをOffにしたり(現在はデフォルトでOff)にする。ただし自分の場合「.htaccessで設定できる項目は.htaccessでやる」というポリシーなのでphp.iniは極力編集しない。

..htaccessで設定する場合、こんな感じ。

php_value session.gc_probability 30
php_value session.use_trans_sid 0
php_flag  magic_quotes_gpc Off
php_flag  register_globals Off
php_flag  mbstring.encoding_translation Off
php_value mbstring.internal_encoding "UTF-8"
php_value mbstring.http_input "UTF-8"
php_flag  short_open_tag Off
php_value pcre.backtrack_limit 300000

最後にApacheをリスタートして設定を反映。

Apache2.2とPHP5のエラーが文字化けする。

httpd.exe: Syntax error on line 115 of 
C:/Program Files/Apache Software Foundation/Apache2.2/conf/httpd.conf:
Cannot load E:/usr/local/php/php5apache2.dll into server: 
\x8ew\x92\xe8\x82\xb3\x82\xea\x82\xbd\x83\x82\x83W\x83\x85\x81[\x83\x8b\x82\xaa\x8c\xa9 

上記エラーはイベントログに残されたApache2.2のログ。実際は一行。

エラーが出力された原因はhttpd.confの記述ミスで、115行目にこう書いていた。

LoadModule php5_module E:/usr/local/php/php5apache2.dll

今回使っているのはApache2.2なのでphp5apache2_2.dllと記述すべき。

見ればわかるとおり(?)Shift-JISのコードが16進で出力されているので、バイナリエディタなどで変換してやれば内容がわかる。

今回だと「指定されたファイルが見つかりません」だったと思う。

それからもうひとつ、PHP5がApache2.2経由で出力するerror_logにも同じように文字化けが。

PHP Warning:  PHP Startup: Unable to load dynamic library 
'E:\\usr\\local\\php\\ext\\php_ldap.dll' -
\x8ew\x92\xe8\x82\xb3\x82\xea\x82\xbd\x83\x82\x83W\x83\x85\x81[
\x83\x8b\x82\xaa\x8c\xa9\x82\xc2\x82\xa9\x82\xe8\x82\xdc\x82\xb9
\x82\xf1\x81B\r\n in Unknown on line 0

こちらも実際は一行。

ちなみにエラーが出力された原因はphp_ldap.dllに必要なssleay32.dllとlibeay32.dllを%SystemRoot%にコピーし忘れたため上記DLLがロードできなかったことによるエラー。

なんだけど、出力されているエラーは「指定されたファイルが見つかりません」。このエラーだけ見ると「’E:\usr\local\php\ext\php_ldap.dll’が見つからなかった」と間違えて読み取ってしまいそう。

余談ではあるけど、上記エラーはphp_ssh2.dllについても同様のエラーが出力されていたし、libmysql.dllを%SystemRoot%にコピーせずにphp_mysql.dllをロードしようとした場合にも発生するらしい。

WindowsのPHPで拡張モジュールのエラーが出てる場合は、依存するDLLが%SystemRoot%等に存在するかどうか確認すべき。


この記事へのコメント

※ このコメントは旧ブログシステム(tDiary)からの移行です。

うみさんからのコメント(2009-09-26 22:35:08)

ありがとうございました。>、出力されているエラーは「指定されたファイルが見つかりません」。このエラーだけ見ると「’E:\usr\local\php\ext\php_ldap.dll’が見つからなかった」と間違えて読み取ってしまいそうが解決のヒントになりました。依存関係のエラーも見つからなかったになってしまうんですね。。分かりづらい。。

hajimeさんからのコメント(2009-09-30 09:55:14)

>うみさんコメントありがとうございます。確かにこのエラーはわかりづらいんですよね。お役に立てたみたいで嬉しいです。

名前:宮内 はじめ

Code for Nagoya名誉代表

E2D3名古屋支部長

プログラマーです。GISやデータビズが好きです。このサイトは宮内の個人的なメモです。

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